概要
SLVS-EC(Scalable Low Voltage Signaling with Embedded Clock)は、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社(以下、SSS)が開発した多画素高速イメージセンサー向けの高速インターフェース規格です。シンプルなプロトコルのため、容易にカメラシステムが構築できます。また、エンベデッドクロック方式を採用しているため、大容量・高速性・長距離伝送が求められるアプリケーションに最適です。SSSは、SLVS-ECに対応した製品を多数そろえ、多画素高速化が進む産業用イメージセンサーの主要なインターフェースとして、新たな製品を開発すると共に、SLVS-ECの普及を積極的に進めてまいります。
技術解説
高速性
多画素かつ高速なイメージセンサーをピン数やパッケージサイズを増やすことなく実現可能です。最大5Gbps/laneまで対応しています。(2020年11月時点)
マルチレーン機能
イメージセンサーとFPGAまたはDSP間の接続構成の自由度が高いため、さまざまな使い方ができます。
マルチインターフェース
SLVS-ECの基本の構成は1~8レーンですが、これを複数搭載することにより、高速のデータ転送が可能になります。
マルチセンサー
複数のイメージセンサーからのデータを1つのFPGA/DSPで受信することにより、多眼カメラなどの用途に使うことができます。クロックレーンがなく、また等長配線が不要のため、センサーを自由に配置することができます。
マルチストリーム
複数の種類の画像を1つのイメージセンサーから同時に出力することが可能です*1。
例) 全画素 動画 + Full HD 静止画 等
*1) マルチストリーム機能は、民生用カメラ向けセンサーに実装されています。(2020年11月時点)
実装容易性
一般的なインターフェースで使用されている8B10Bコーディングを使用しており、産業用カメラに広く使われているFPGAなどへの接続が可能です。
エンベデッドクロック方式のため、レーン間スキューを調整する必要がなく長距離伝送に適しています。
プロトコルがシンプルなため実装が容易です。
SLVS-EC規格について
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SLVS-EC規格は、日本インダストリアルイメージング協会(JIIA)で、標準化を行っています。
規格必須特許のライセンスプログラムについてはこちら
*) SLVS-ECおよびロゴは、ソニーグループ(株)またはその関連会社の登録商標または商標です。
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