概要
PDAF(Phase Detection Auto Focus)は、「位相差検出オートフォーカス」を意味する高速自動フォーカス技術です。民生カメラにおけるPDAFは一般的にはイメージセンサー上の撮像用の画素の一部を位相差検出用画素として使用します。フレーム検出ごとにすばやく正確にピントを合わせることができるので、従来のコントラスト検出よりも高速なオートフォーカス(AF)が可能となります。
技術解説
位相差検出で、素早いフォーカスを実現
従来のコントラストAFは、レンズを動かしコントラストが最大となる合焦点を検出する必要があるため時間がかかります。一方PDAF は、位相差を検出することで合焦点へレンズを即座に移動させることで素早くフォーカスを合わせることができます。
位相差検出オートフォーカス
PDAF
従来
コントラストAF
活用事例
移動する被写体に対する高速フォーカス
従来のコントラストAFは、移動や方向転換をする被写体に対してうまく追従することができませんでしたが、PDAFでは全フレームで被写体距離を測定することが可能なため、高速でフォーカスすることが可能です。

急激にシーンが遠近で変化した場合のピント合わせ
同一画角内に距離の違う被写体が存在し、奥の被写体から手前の被写体へフォーカスを移す場合、従来のコントラストAFでは、奥の被写体から手前の被写体までレンズを動かして合焦点を検出する必要があり、時間がかかっていました。一方、PDAFでは位相差検出により手前の被写体の合焦点にレンズを即座に動かすことができるので、素早く被写体にピントを合わせることができます。

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