高速無線通信技術 TransferJet X対応LSIのメインビジュアル
製品
LSI/IC/モジュール

高速無線通信技術
TransferJet X対応LSI

1対1通信に特化し、瞬間接続と高速転送を可能にしたミリ波帯無線通信技術を搭載

概要

IEEE802.15.3e規格をベースとした60GHz帯ミリ波無線技術 TransferJet X対応のLSIです。

特長

実効速度5Gbpsの高速転送に対応

Wi-Fiのような1対N通信に比べ、物理層のオーバーヘッドを最小化できるため、実効速度5Gbpsを実現できます。

さらに周囲で使用者が多いと通信速度が低下する4G/5GやWi-Fiと違い、1対1通信であるがゆえに実効速度が落ちないことも特長です。

実効速度5Gbpsの高速転送に対応の図表

超瞬間コネクション

1対1通信に特化することにより、プロトコルを簡略化。無線に接続するまでの時間が2ミリ秒以下という超瞬間コネクションを実現しました。

そのため、Wi-Fiがアクセスポイントに接続するまでの時間(約2.2秒)で、TransferJet Xならば、接続を完了して約1.4GBのデータをダウンロードすることが可能です。

超瞬間コネクションの図表

アップリンク/ダウンリンクとも高速

TransferJet Xは1対1の双方向通信が可能で、アップリンク/ダウンリンクの区別なく高速な通信が行えます。

アップリンク/ダウンリンクとも高速の図表

最大10mの遠隔通信にも対応可能

通信距離はNFC(Near Field Communication/近距離無線通信技術)と同じ10cm以内を基本にしていますが、オプションの対応アンテナを使用することで、10m程度の遠隔通信にも対応可能です。

スペック

仕様 IEEE802.15.3e-2017および TransferJet X 準拠
サイズ 10mm × 10mm
通信形態 1対1通信
RFチャンネル 60.48および62.64GHz
RFバンド幅 2.16GHz
変調方式 BPSK,QPSK,16QAM(上限6.57Gbps)
シングルキャリア
送信電力 最大 -3dBm
物理層転送速度 16QAM:5.1-6.5Gbps
通信距離 基本は10cm以内
オプションで10m以内も可能
インターフェース PCI Express 3.1 デバイスI/F
USB 3.2 Gen2 デバイスI/F
IEEE802.3-2005(10GE)PMA(XFI)I/F
UFS3.1 ホストI/F
その他 高速リンクセットアップ実現用専用HW
時分割多重双方向通信
ビルトインRISC CPUとオンチップRAM

技術

高速無線通信技術 TransferJet X

この製品に搭載されている高速無線通信技術 TransferJet Xの技術情報はこちらです。

活用事例

高速無線通信

この製品は高速無線通信の分野で、映画、ゲームなどの高速ダウンロードの他に、ドローン、ドライブレコーダーのデータ転送や、タッチレスゲートなどに活用されています。

*) TransferJet および TransferJet ロゴは一般社団法人TransferJetコンソーシアムがライセンスしている商標です。

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