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開発ストーリー

イメージセンサー

世界中のクリエイターの表現力を支える新センサー技術― 『α7 V』 カメラグランプリ大賞受賞

2026.07.16

ソニーのフルサイズミラーレス一眼カメラ『α7 V』が、カメラグランプリ2026で最優秀賞の「大賞」を受賞しました。『α7 V』の受賞を支えたのは、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社(以下、SSS)が新たに開発した部分積層型CMOSイメージセンサーです。高速性能と高画質を高い次元で両立し、クリエイターの表現力をさらに引き出すこの技術は、どのように生まれたのでしょうか。開発の背景と技術に込めた思いを、開発者の声とともにご紹介します。

SSSの新センサーが搭載された『α7 V』がカメラグランプリを受賞

SSSはイメージセンサー市場で世界シェアNo.1※1を誇り、その技術は世界中のプロフェッショナル向けカメラやスマートフォンなど、さまざまな製品に採用されています。世界中のトップクリエイターが求める性能を追求し続けてきたSSSが、今回新たに「部分積層型CMOSイメージセンサー」を開発しました。このセンサーは、ソニーの新型フルサイズミラーレス一眼カメラ『α7 V』に搭載され、高速処理と高画質撮影の両立により、『α7 V』の高い撮像性能に大きく貢献。こうした技術力と完成度が高く評価され、『α7 V』はカメラグランプリ2026大賞※2を受賞しました。

※1 ソニー調べ。金額ベース。2024年実績。
※2カメラグランプリ:1984年に創設された、写真・カメラ専門の雑誌・Web媒体の担当者の集まりであるカメラ記者クラブが主催する賞。『α7 V』は、2025年4月1日〜2026年3月31日に日本国内で発売されたスチルカメラの中から最も優れた機種として、「カメラグランプリ2026 大賞」を受賞。

『α 7V』と搭載された部分積層型CMOSイメージセンサー
『α 7V』と搭載された部分積層型CMOSイメージセンサー

「AIプロセッシングユニットを統合した「BIONZ XR2」により、⾼度な処理能⼒と低消費電⼒を両⽴。部分積層型CMOSセンサーの搭載は、最⼤約16ストップに及ぶ広いダイナミックレンジと、14bit RAWでのブラックアウトフリー最⾼約30コマ/秒連写を可能にした。フラッグシップ機譲りのリアルタイム認識AFは、追従精度と信頼性をさらに⼀段引き上げている。全画素読み出しの4K60p動画や、⾃由度の⾼い4軸マルチアングル液晶モニターの採⽤など、表現者の多様なニーズを⾼い次元で充⾜させている。従来の「ベーシック機」という枠組みを刷新し、フルサイズミラーレスカメラの新たなスタンダードを定義したその完成度は、選考委員から極めて⾼い評価を得た。最先端技術を幅広いユーザー層に開放した意義を称え、本機を⼤賞に選出した。」

受賞を支えたSSSの技術

『α7 V』の進化を支えた部分積層型CMOSイメージセンサーとは、どのような技術なのでしょうか。開発に携わったSSSイメージングシステム事業部の担当者に話を聞きました。

「部分積層型CMOSイメージセンサーは、より多くのお客さまに積層型センサーの価値を届けるため、コストと性能のバランスを追求して開発しました。従来の積層型ではなく、AD変換器やメモリなど高速化が求められる回路のみを選択的に積層することで、コストを抑えながら、高速性能、低消費電力、ダイナミックレンジの拡張といった、撮像性能の根幹に関わる進化を実現しています」

部分積層型では、回路の一部のみを積層することで画素領域の面積を確保し、画質向上に寄与
部分積層型では、回路の一部のみを積層することで画素領域の面積を確保し、画質向上に寄与

これまで積層型CMOSイメージセンサーは、α™ (Alpha™)においてはフラッグシップのα1シリーズや、α9シリーズ、α7R VIなどの機種に搭載されてきました。今回新たに部分積層構造を開発したことで、ベーシックモデルであるα7シリーズにも積層型センサー技術の価値を広げ、価格を抑えつつも高い撮像性能を実現しました。

『α7 V』で撮影された写真
『α7 V』で撮影された写真

イメージセンサーを通じて、人々の感動やクリエイティビティに貢献し続ける

クリエイターたちが写真を通じて生み出す、新たな感動と価値。その無限の可能性を根底で支えているのは、SSSのイメージセンサー技術です。SSSはこれからも最高度のイメージング技術を追求することで、クリエイターのあくなき表現に応え、「まだ見ぬ世界」をともに切り拓いていきます。

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