コアテクノロジー

  • 送受非対称な
    システムアーキテクチャ

    高負荷な信号処理を受信局側で行うことにより、ユーザー送信端末側はセンサーデータを送るだけの単純動作になるため、低消費電力化に貢献します。

  • 最大比合成
    時間ダイバーシティ技術

    送信機は同一のデータを4回送信します。受信機は4回のデータをタイミングを合わせて波形合成します。
    この波形合成により最大6dBの感度向上が期待できます。

  • 高速移動に対応する
    チャネル推定技術

    データの間に既知の同期ビットを定期的に挿入して送信し、受信機でこの同期ビットを元に通信伝送路特性による影響を推定しています。この影響をキャンセルすることで、高速移動体によるフェージングを補正しています。

  • 高効率誤り訂正技術

    多量なデータを扱うテレビ放送等で使われるLDPC誤り訂正方式を、LPWAの低ビットパケットへ最適化して応用しています。7dBの感度が向上し、安定的な通信が可能になっています。

  • Chirp変調による多重化と
    スペクトラム拡散技術

    時間とともに周波数が変化するChirp変調により、チャネルの帯域幅を余すことなく利用し、たくさんの信号を多重化することができます。また、スペクトラム拡散効果により、他方式との混信にも強くなっています。

  • 周波数
    ダイバーシティ技術

    送信の度にチャネルを変えて送信しています。日本仕様の場合は、更に他のシステムが送信チャネルを利用している場合には、別のチャネルに変更して送信することにより、他システムからの妨害を受けにくいようにしています。

  • GNSS同期技術

    GNSSの高精度な時間情報を使って、送信端末・受信局間で同期通信を行っています。そのため時間密度が高い多重化が可能になっています。また送信毎にプリアンブルを付加する必要が無いため送信時間を短くすることができます。

※ ELTRESの基本プロトコルは、ETSI TS 103 357 ”Lfour Family"として標準規格化されています。

スペック(日本仕様)

空中線電力 20mW
通信方向 上り一方向通信
送信周波数 923.6〜928.0MHz(中心周波数・23チャネルの周波数ホッピング)
主変調方式 π/2 Shift BPSK
副変調方式 線形チャープ変調
送信方式 0.4秒以下のパケットを4回
他システムへ与える妨害の軽減 キャリアセンスによる空きチャネル確認
誤り訂正符号 LDPC(Low Density Parity Check)符号
ユーザーペイロード長 128bits
セキュリティ機能 搭載
送信モード 定間隔繰り返し送信、イベント送信
最小送信間隔 1分

※ 上記はELTRES方式のスペックであり、実際のサービススペックとは一部異なる可能性があります。

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