グループ健康・安全方針
健康・安全方針
私たちは、
働くすべての人が心身ともに健康で、安全、安心、快適に働ける
環境を確保し、いきいきと活躍し続けられる職場を創出します。
2025年 4月1日
ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社
代表取締役社長 CEO
指田慎二
製造事業所における健康経営の取り組み
製造基幹事業所であるソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社では社員の健康を第一に考え製造事業所固有の健康増進活動を展開しています。
健康経営 社長メッセージ
ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社は、半導体の設計・開発・製造・カスタマーサービスを行う企業として、世界シェア(金額)ナンバーワン*のCMOSイメージセンサーを始めとする高品質な製品を提供し、イメージング&センシングテクノロジーを融合させ新たな用途と市場を開拓していくことをめざしています。この実現に向けものづくりの基本となるのは社員であり、社員の健康を最優先に考え積極的な健康づくりに取り組むことが重要と考えています。
健康増進を行う事で、社員自身の健康や生産性の向上、モチベーション、満足度を向上させるとともに、企業のブランド力や競争力、持続可能性を高めることができます。私たちは、健康経営を推進する事で、全社員の健康と幸せを守り、社会に貢献できる企業として、さらなる成長をめざしてまいります。全社員一丸となって、健康増進の推進に努めていくことを宣言します。
*) ソニー調べ
ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社
代表取締役社長
山口 宜洋
健康経営の取り組み
社員一人ひとりが最大限にパフォーマンスを発揮し、イノベーションを創発するには、心身ともに健康であることが必要不可欠です。ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社では、さらなる企業成長へ向け健康増進の取り組みを推進することで、社員の健康を維持し、不調の未然防止と早期発見、ヘルスリテラシーの向上、快適な働きやすい職場環境づくりをめざします。
健康経営推進体制
ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社の健康経営推進体制は、健康経営責任者を代表取締役社長とし、産業医、保健スタッフ、人事部で構成しソニー健康保険組合と連携する形で健康経営を推進しています。
Occupational Health & Safety (略称OHS)会議にて、健康を推進する取り組みについて意思決定を行い、各事業所の安全衛生委員会で社員との情報連携を進め健康施策の取り組みを実施しています。
<健康経営推進体制図>
「健康経営優良法人」認定
「健康経営優良法人」とは、働く社員の健康保持・増進につながる取り組みを戦略的に実践する法人を顕彰する制度です。ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社は、社員の健康を最優先に考え積極的な健康づくりに取り組むことで、経済産業省と日本健康会議により2025年3月10日に認定されました。
「令和6年度 大分県優秀健康経営事業所」 表彰
2024年9月9日、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社大分テクノロジーセンターは、「優秀健康経営事業所」 として大分県知事から顕彰されました。大分県は従業員の健康管理に取り組む事業所の普及をめざし、「健康経営事業所」の認定制度を県内すべての事業所を対象に実施しています。このうち、ほかの事業所の模範となり、今後も継続した取り組みが期待できる事業所を「優秀健康経営事業所」として、大分県知事より顕彰しています。「敷地内全面禁煙」、「健康増進活動(「おおいた歩得」を活用したウォーキングイベントなど)開催」の取り組みが特に評価されています。
健康経営戦略マップ
社員の健康第一を基本に考え、「健康経営で解決したい経営課題」と「具体的な取り組み(健康投資と期待する効果)」のつながりを体系的に整理した戦略MAPを策定し、運用しています。
健康診断結果分析と活用
ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社では、 各事業所の健康状態の把握、施策の有効性の検証のため、健康診断結果(検査・問診票)とストレスチェックの結果、時間外労働状況から総合的な分析を行っています。さらに、各事業所毎の特徴を比較した上で健康課題を抽出し、分析結果を戦略マップへ反映しています。
重点項目
ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社では、健康経営推進の重点項目を設定し実績値のモニタリングを行い、数値改善に向けた取り組みとして、フィジカルヘルス・メンタルヘルスの両面からさまざまな施策を展開しています。
| 分類 | 項目 | 2022年度 実績 |
2023年度 実績 |
2024年度 実績 |
|---|---|---|---|---|
| 定期健康診断 | 定期健康診断受診率 | 100% | 100% | 100% |
| 健康診断後精密検査受診率 | 43.0% | 62.7% | 67.9% | |
| 生活習慣病対策※1 | 適正体重維持者率※2 | 60.3% | 60.8% | 60.0% |
| 糖尿病ハイリスク者割合※3 | 0.4% | 0.3% | 0.3% | |
| 高血圧ハイリスク者割合※4 | 0.5% | 0.5% | 0.4% | |
| 特定保健指導実施率 | 12.8% | 12.8% | 次年度掲載 | |
| 運動習慣者比率※5 | 22.8% | 24.7% | 25.4% | |
| 喫煙対策※1 | 喫煙率 | 24.8% | 23.3% | 23.1% |
| メンタルヘルス対策 | 休業率※6 | 1.9% | 1.8% | 2.2% |
| ストレスチェック受検率 | 99.3% | 99.5% | 99.3% |
フィジカルヘルス対策
ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社では、身体的な健康促進を行う上で 「定期健康診断」・「がん検診」・「問診表」等の結果から、社員への受診勧奨・就業上の措置を行っています。また、病気の未然防止を目的とし禁煙支援・運動習慣化推進など生活習慣の改善支援にも取り組んでいます。5大がん検診についても精密検査・再検査必要と判定された社員へはソニー健康保険組合と連携しサポートを行っています。
がん対策
がん検診・再検査受診率の向上を目指し、産業医によるがん検診啓発セミナー、精密検査の重要性をまとめた動画配信などの取り組みを行っています。また、ソニー健康保険組合とも連携し、5大がん検診(肺がん・胃がん・大腸がん・乳がん・子宮頸がん)で要精密検査・再検査と判定された社員に対し、 封書および電子メールでの医療機関への受診勧奨を実施しています。
| 肺がん | 胃がん | 大腸がん | 乳がん | 子宮頸がん | |||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
| がん検診受診率 | 88% | 95% | 96% | 87% | 90% | 87% | 90% | 92% | 90% | 86% | 84% | 84% | 69% | 70% | 69% |
| がん検診受診率全国平均 (参考値)※7 |
50% | 42% | 46% | 47% | 44% | ||||||||||
| 肺がん | 胃がん | 大腸がん | 乳がん | 子宮頸がん | |||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
| 精密検査受診率 | 83% | 90% | 89% | 70% | 64% | 58% | 66% | 63% | 66% | 88% | 83% | 91% | 93% | 86% | 89% |
生活習慣病対策
○健康診断フォロー体系
快適な職場環境づくりを通じて、働く環境下における社員の安全と健康を確保することを目的として、下図に示すように健康リスクを階層別に区分し、健康診断後のフォローを行っています。フォロー対象となった社員に対しては、医療職が健康状態の確認を行った上で、就業上の配慮や受診の勧奨、生活習慣改善のサポートを実施しています。特に心筋梗塞・脳梗塞など重大な脳・心臓疾患につながるリスクの高い方を、「超高リスク」と区分し、安全配慮の観点で産業医・職場上司による精密検査受診等のフォローを行っています。医療職や職場上司によるフォローにより、健康診断後の精密検査受診率は増加傾向にあります。
https://www.ncvc.go.jp/pr/release/20200228_press/
○特定保健指導
40歳以上で特定保健指導対象となった社員に対し、保健師や管理栄養士などの専門スタッフによる生活習慣の改善をスマホアプリを用いてオーダーメイドでサポートを行っています。
参加率向上に向けては、特定保健指導に関する事前説明会を開催し社員の理解度向上に努めています。
引き続き、参加率の向上、特定保健指導脱却に向け継続した保健指導を行っていきます。
女性の活躍と健康支援への取り組み
すべての女性社員が能力を最大限に発揮できるよう、制度や職場文化の整備も進めています。また、女性が安心して自分らしく働ける環境づくりをめざし、健康・キャリア・ライフイベントに寄り添った支援を継続的に行っています。さらに、ダイバーシティの考え方を大切にし、誰もが尊重され、活躍できる職場づくりを通じて、持続可能な成長を支えています。
女性支援施策
- ■ 健康支援の充実
- ・ 2023年に婦人科専門の産業医による健康相談窓口を社内に開設
- ・ 子宮頸がん検診の重要性を伝える動画をストリーミング配信
- ・ 女性の健康に関する情報提供を通じたヘルスリテラシーの向上
- ■ 管理職の意識改革
- ・ 女性特有の健康課題やライフイベントへの理解促進
- ・ 柔軟な勤務制度(時短・在宅など)への理解と活用支援
- ・ 支援者としての行動を促す研修の必須化
- ■ 社員の声を施策に反映
- ・ 現状調査アンケートを実施し、課題やニーズを把握
- ・ アンケート結果をもとに施策を改善・拡充
- ・ 社員の声を活かした動画コンテンツの制作
女性活躍推進プロジェクト
~女性の健康講話後アンケート~
『働く女性の健康についてどのぐらい関心が深まりましたか?』
メンタルヘルス対策
メンタルヘルス対策では、一次から三次予防を軸に、さまざまな取り組みを展開しています。
一次予防としては、新入社員、全社員向けにセルフケア研修を行いメンタルヘルス不調発生の予防に努めています。
また二次予防では、階層別にラインケア研修を行っています。課長以上のマネジャー向けへ基礎研修を開催し、その後のフォローアップ研修を2023年度から実施しているほか、係長・リーダークラスにもラインケア研修を行い、職場での早期発見・早期相談が行えるよう環境整備をしています。
そして三次予防では、機能回復・再発予防のため産業医面談を行い、就業措置等の対応を人事担当者、職場と連携し迅速に行っています。
産業保健の現場においては、重症化した従業員へのケアの緊急度が高いことから、三次予防を優先的に対応しています。そして、機能回復・再発予防の次の段階として二次予防、一次予防へと展開していくというソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社の戦略を以下の図に示しています。
| 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | ||
|---|---|---|---|---|
| 基礎研修 (新任者) |
受講率 | 97.1% | 91.5% | 87.0% |
| フォローアップ研修 (基礎研修終了者) |
受講率 | - | 76.4% | 76.8% |
| 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | ||
|---|---|---|---|---|
| 新入社員 | 受講率 | 100% | 100% | 100% |
| 全社員(e-learning) | 受講率 | 99.9% | 99.5% | 98.8% |
| 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
|---|---|---|---|
| プレゼンティーイズム※9 | - | 20.5% | 20.1% |
| アブセンティーイズム※10 | 153人 | 159人 | 200人 |
| ワークエンゲイジメント※11 | 2.5点 | 2.5点 | 2.5点 |
- ※9
- 計算式:100ー社員全体SPQ平均値(SPQ=東大1項目版)
数値が低いほど良好 - 回答者数:2023年 8,335人 回答率:99%
2024年 6,464人 回答率:73% - ※10
- メンタルヘルス不調で2週間以上休業し、診断書を提出した人数(年間有病者数相当)
- ※11
- 計算式:新職業性ストレス簡易調査票80項目版より Q79+Q80の社員全体平均値
点数:1~4点 数値が高いほど良好
回答者数:2022年 8,043人 2023年 8,430人 2024年 8,917人
回答率:2022年99.3% 2023年99.5% 2024年99.3%
受動喫煙対策
ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社では10年以上に及ぶ禁煙・受動喫煙防止への取り組みにより、2023年から敷地内全面禁煙を実現しています。
図で示すような施策や、その他さまざまな受動喫煙防止策と禁煙支援策の両輪により喫煙率は減少傾向にあります。
今後も禁煙マニュアルの普及促進や保健指導、また健康保険組合による禁煙費用補助制度の提案も続けていきます。
健康増進に関する施策
社員の健康保持増進のため、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社では以下のような健康施策の企画・参画を行っています。ここではその一部をご紹介しますが、各事業所独自でも多様な健康施策を開催しています。
○オールソニー歩きing
ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社は、ソニー健康保険組合の実施する健康と体力づくりを目的とした、ウォーキングイベント 「オールソニー歩きing大会」を、各地域において開催・運営を行っています。歩くことで効果を期待できる「健康維持」 「減量効果」 「骨粗鬆症の予防」 「気分転換・ストレス発散」を目的に工夫を凝らし、社員と家族が楽しみながら心身の健康を考える機会を提供しています。
○社員食堂健康バランスメニューの提供
社員食堂では、健康を意識したさまざまなバランスメニューの提供や、定期的に栄養に関する情報を一口メモとして配信しています。栄養バランスを考えたメニューや情報提供を行う事で社員の健康をサポートし、日々の活力維持に役立てています。また、食事の時間を活用した、「体脂肪測定」 や 「野菜摂取量測定」 などのイベントも企画し食生活改善につながる取り組みも進めています。
食事の時間を活用した体脂肪率の測定、野菜摂取イベントなどを企画し、食生活の改善につながるアドバイスも実施しています。
○転倒予防対策
転倒による業務災害防止の観点から、環境面の整備に加え運動機能における転倒リスク測定を全社員を対象に実施しています。股関節の柔軟性・脚筋力の測定を行い、リスクの高い社員に対しては転倒予防教育・転倒予防体操を推奨しています。運動機能に関する転倒リスクへの認知度を広めるとともに、転倒による業務災害ゼロをめざしています。
転倒リスク評価
転倒予防体操
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